ケセラセラ

今日は音楽のお話です。

最近のマイブームの曲を紹介したいなあと思います。

Mrs. GREEN APPLEの『ケセラセラという曲です。

晩御飯の支度をする時、キッチンに大音量でこの曲をかけて、元気をもらっています。

この曲は、“日曜日の夜ぐらいは…”という、ちょっと前にやっていたドラマの主題歌になっていました。

このドラマの主人公は、ほんとに不運な境遇の女の子で、どうせこの人生から逃れられないのだからとあきらめて、淡々とつまらない日々を送っています。楽しいことをしたり夢を持ったりしても、きっとそれはすぐに消えてしまう、変に期待するくらいなら初めからそんなものないほうがいいと考えて、友達も作らないようにしていました。

でも、ひょんなことから、同じような不運を背負った二人の女の子と出会って、お互いを支えあいながら、いつしか、こんな境遇のままでも夢に向かってよいのだと思えるようになる、といったストーリーです。

『ケセラセラ』という曲は、このドラマをそのまま歌にしたみたいな曲なんです。

明るくて、ご機嫌な感じの曲なんですが、なんとニーチェの永遠回帰のことをうたっているんですよ!

人生のあらゆるものは永遠に繰り返されるのです。どんなに忘れたいことも、いやなことも。これを受け入れられるかどうかが、人間を強者と弱者に分けるのだそうで、ニーチェのいう『超人』は、これを受け入れた人です。

つらいことがずっと繰り返されるなら逃げだしたくなりますが、いやはや、誰かと比べたりせず、自分の人生にぐっと集中してどんとこい、できることやってやろうじゃないか!と思えるようになる、ということなんじゃないかと私は解釈しています。

『ケセラセラ』の歌詞のなかで、主人公は自分のことを、“悲劇の図鑑”と言っているのに、最後に“また生まれ変わるならまた私だね”と言っています。

自分の人生の(あるじ)としての自覚ですよね。

奥の深い人生の応援歌なのです💛

もし、機会があったら皆さんも聴いてみてくださいね。

ちなみに、永遠回帰のことは、ニーチェの『ツァラトゥストラ』という著書に記されているのですが、とても難解ですので、わかりやすく解説してくれている本がおすすめです。

興味のある方はこちらをどうぞ。 

西 研著『ツァラトゥストラ ニーチェ』  NHK出版

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