「海の魚はみんな、自分が息をしやすい場所を選んで暮らしている。我々人間も、息のしやすい場所を選んで暮らしていけばいい。」
昨年、某所で支援実習を行った際に出会った方が、こんなようなことを言っていたなあと、最近なぜか思い出します。
深いところが好きな魚もいれば、浅いところが好きな魚もいる。あったかい海が暮らしやすい魚もいれば、寒い海でないと弱ってしまう魚もいる。
魚は、誰に気を遣うこともなく、自分の好きな海域で、心地よい水深を選んで暮らしています。
でも人間というものは、息のしにくい場所で必死に頑張って弱ってしまったりする。楽な場所に移動すればいいのに、周りに気を使ってみたり、あるいはそこで頑張ることにこだわってみたり、そこじゃなきゃダだめなような気がしてみたり。
人間は本当に面倒くさいですね。
けれども、結局、選ぶのは自分なんですよね。
息のしやすい場所に移るもよし、いや、疲れてしまうことが分かっていても、そこにいたいならそれもよし。
ただ、私の経験のお話をすると、一生懸命努力しても全く評価されずにかなり落ち込んでいたのに、職場を変えたとたん評価してもらえたということがあります。
私のやっていること自体は何一つ変わらないのに、です。
なぜでしょうか?
職場の求めるものと、自分の持っているものが合致したということなのかもしれません。
でも、不思議ですよね。同じ職種ですし、やっていることは変わらないのに。
自分の息のしやすい場所っていうことなのかなと思います。
そういう場所で働いていると、幸せな気持ちになります。
たとえそれが一流企業でなくても、やりたい業務内容と少し違っていたとしても、自分が評価してもらえると、うれしい気持ちになります。
そして、心がとても楽になります。 選ぶのは自分ですが、どうせなら心穏やかに、海の魚みたいに自然体で過ごしたいですよね。
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