意見をそろえるって、むずかしい

こんにちは。江戸川区瑞江駅から徒歩2分の場所にある就労移行支援事業所のこぶし瑞江です。

グループで何かを決めるとき、たとえば「もし無人島に流されたら何を持っていくか」というような話し合いをするプログラムがあります。いわゆる「コンセンサスゲーム」と呼ばれるものです。
一見、ただのゲームに見えますが、実際にやってみると、とても奥が深いものです。

まず、自分の考えを言葉にすることが意外と難しいです。頭の中では「これが一番大事だ」と思っていても、それをうまく説明できなかったり、相手に伝わらなかったりします。逆に、誰かが強く意見を言うと、なんとなく流されてしまうこともあります。

次に、他の人の考えを「受け止める」ことの難しさがあります。「どうしてそんな考え方をするの?」と思った瞬間に、心の中で線を引いてしまう。でも、そこを我慢して聞き続けると、自分にはない視点に気づくことがあります。話し合いの本当の面白さは、そこにあります。

コンセンサスゲームの目的は、正解を出すことではありません。自分の意見を押し通すことでもありません。違う意見を持つ人たちが、どうやって一つの結論にたどり着くか――その過程こそが学びになります。

仕事でも、家庭でも、「みんなで決める」場面は多くあります。意見が合わないときに、感情的にならず、冷静に聞けるようになる。それができるようになると、協調性や対話力が自然と身についていきます。

こぶし瑞江でも、こうしたプログラムを通して、コミュニケーションの練習を重ねています。就職したあとに必要なのは、知識だけではなく、「人と意見を合わせる力」です。ゲームの中の小さな話し合いが、未来の大きな一歩につながっています。

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