おっさんと銃 ~5章 激闘編~

(こんにちは、江戸川区瑞江の就労移行支援事業所こぶし瑞江です。利用者さんの投稿です)

~一日を通して何ゲームも行われるので、2ゲーム程ピックアップしてお送り致します~

次のゲームは殲滅戦だ。せ、せんめつって相手全員を倒せって事!?おっかねえー。

初戦とは違い撃たれたら退場だ。慎重に行かねば・・・!自分以外緊張は見られないが、みんなフェイスガードの下は緊張していたのだろうか。

今回は先ほどとは違うフラッグからで、相手方と接近した状態からスタートとなる。上司曰く、すぐに迂回ルートに走らなきゃ開始と同時に撃たれてもおかしくないとのこと。な、なんじゃそれ・・・!?

始まる前からアタフタしていると、正面から敵が来るから左手に走るぞーとの上司のお言葉。どのバリケードに飛び込むか目星を付けていると、お構いなしに戦いの火ぶたが切って落とされた!

開始と同時に敵味方共に銃が火を吹く!うおおマジかよ!と声を上げてドタバタ駆け回るも、上司はありゃ威嚇射撃(おどかすための射撃)だから落ち着けと至ってクールである。そうか、撃つのは倒す以外に驚かせたり気を引かせたりにも使うのか。

バリケードに隠れながら進もう・・・と思ったけど、お互い脱落者がいないまま全員が接近しているという鉄火場だ。隠れる場所すら足りなくなる程の混戦である。

前に出たいけど隠れるとこが全部使われてる・・・!というわけでやむなく茂みに身を隠す。さっきは茂みにいる相手が全く分からなかったし、これもバリケードとしてアリに違いない・・・。あ、ちっちゃいクモと目が合った。

「おいバレるって!」との上司の声。えーダメ?仕方ない他を探すか・・・とキョロキョロしていると、フェイスガード越しに頬に衝撃!撃たれた・・・!というか、防具越しでも痛いなコレ。

しかしそこは初心者マーク付き、一回の復活という特権がある。めげずに急いでスタート地点まで(迷った末に)たどり着き、急いで前線に(迷った末に)復帰する。

・・・いや、正直に言うと迷いまくってウロウロしてましたスイマセン。ただ、迷った末に運よく交戦中の敵の真横に遭遇した。相手は二人、しかもこっちに気づいてない、障害物は背の低い茂みだけ。まさかの大チャンス!

下手な鉄砲数撃ちゃ当たる!一発当たれば良いんだろうけどゴメンね多めに撃ちます!当たれえ!

1人目に5発、2人目に3発が命中!完全に気付かれていなかったのか、撃ち過ぎだと内心怒ってるのか、渋々「ヒット!」と退場していった。ご、ゴメンこんなに当たると思ってなくて・・・。

自陣から「今だ回り込めえ!」との叫び!・・・なんだけど完全にマグレで当てただけなので物凄くオロオロしてしまった。ど、どこをどう回り込めば・・・?

そんな隙を見逃されるはずもなく、どこからともなく撃たれてしまい、あっさり退場となった。そんなー。

でも2回倒されたけど2回倒したし!と自分に言い聞かせながらセーフティに戻ると、上司も相方さんもいない。まだ戦ってる様だ。

イスに腰を下ろすと、一気に疲れが出た。2~3kgの銃を持って、柔らかい土の上を歩き回り、時に走り回ったのだ。日頃の運動不足がこんなところで祟ってくるとはぐぬぬ。

・ ・ ・

さて、次のゲームはフラッグ戦と呼ばれる形式らしい。お互いのフラッグにブザーを置いて、3秒間鳴らし続けた方が勝ちとのこと。

・・・えっ?相手倒さなくていいの!?と面食らったが、ブザーを鳴らしている最中に撃たれたら当然アウトである。これ、自陣のブザーを守る事も大事と見た・・・!

ちなみに今回は先のゲームとは違うフラッグからスタートである。なんと、フラッグの近くに二階建ての簡素な建物がある。家というより公園の遊具といった感じだけど。

二階に登りたい人は登るのアリですんでー!との事。昔ゲーム内で見た話だと、狙い撃つのは上からの方が有利だという事を思い出して、数人に続いて二階へ上る。ささやかながらも壁が付いていて、弾を防いでくれそうだ。

倒せないなら守るぞ!というややヘタレな決意の中、戦いが始まった。

突然、隣にいた味方の銃が茂みに向かって火を噴いた!えっ、敵いた・・・?つい顔を出してキョロキョロしていると、茂みの中から何かが飛ん・・・あぶねっ!

咄嗟にひざ上程度の高さの壁にかがんで身を隠す。さながらジャパニーズ☆土下座だ。そろそろと顔を出すと、その瞬間壁に弾がバチバチと弾ける。ひええ、これじゃ撃ち合いにならないよ・・・と思ったが、こうも考えた。これ、頭出したり引っ込めたりだけでオトリになれるんじゃ?

そう思いついた瞬間、心が燃え上がった。そうだ、撃って勝てなくてもゲームに勝つ事はできる。さようならカッコいい戦い方!キメるぜ・・・マッハ土下座!!

撃ってくる弾は次第に激しさを増していった。隣で撃ち合っていたベテランさんは正々堂々と撃ち合い、何人か倒した末に退場していった。あれこそ目指すべきものだけど、自分は自分にできる事をするのだ。

そうして撃ってくる相手は一人増え二人増え、4~5人のマシンガンの暴風雨に晒されながら渾身の土下座をキメていた。ちょっと攻撃が収まったかな?となったら適当に撃って気を引くのが効いたらしく、その度にムキになったかの様な反撃の嵐が飛んできた。

それもそのはず、相手としては、取りに行きたいブザーがすぐそばなのに、近寄った瞬間二階にいる敵に撃たれてしまうと考えるはずだ。フフフ、残念だったな・・・二階にいる筆者は今日が初日であんま危険じゃないとは気付くまい!

そうして延々と土下座をキメていると、遠くで高らかにブザーが鳴った。オトリとして引き付けている間にこちらの軍の攻めるチームが勝利をもぎ取ったらしい。

フラフラと立ち上がり、周囲に散らばりまくったBB弾にズッコケそうになりながら二階から降りると、自軍の方々から「ナイスオトリ!」「上向いてるやつばっかりで撃ち放題だったっスわ」等の賞賛に迎えられた。

う・・・嬉しい・・・!次はもっと頑張ろう・・・!

次回!

おっさんと銃 ~6章 決戦編~

サバゲー、それはクライマックスに向けて激しさを増していく。

続く。

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